無料で多機能な動画編集ソフト「AviUtl2」
この記事では、AviUtl2でテキストを追加・編集する方法を解説します。
【AviUtl2】テキストを追加・編集する方法
AviUtl2は、簡単な操作でテキストを追加・編集できます。動画に字幕やテロップを追加すると、視聴者の理解度が高まり、テレビ番組のように賑やかな雰囲気を演出できます。
字幕・テロップを入れるメリット
- 内容の理解度が上がる
- 音声だけでは伝わりにくい情報を補足できます。
- 専門用語や固有名詞などを文字で表記することで理解しやすくなります。
- ミュート(音声なし)での視聴が可能になる
- 音を出せない環境(電車・職場・図書館など)でも、内容を把握できるようになります。
- 視聴者を飽きさせない
- 適切なタイミングでテロップを挿入することで、動画にリズムやテンポが生まれます。
- バラエティ番組のように、強調したい言葉をテロップにすることで、感情や雰囲気を盛り上げることができます。
- SEO(検索エンジン最適化)に役立つ
- YouTubeなどのプラットフォームでは、字幕データが動画のコンテンツとして認識されることがあります。これにより、関連するキーワードでの検索にヒットしやすくなる場合があります。
字幕とテロップの違い
字幕(キャプション) | 発言内容を文字化したもの 視聴者が内容を理解できるように、情報を正確に伝えることが目的 フォントや装飾はシンプル |
---|---|
テロップ | 映像に追加する説明や強調の文字 視覚的に情報を補完・強調することが目的 装飾が派手で、アニメーションなども使われることが多い |

それでは「AviUtl2でテキストを追加・編集する方法」を解説していきます。
テキストオブジェクトを追加
レイヤー編集(タイムライン)の上で右クリック→「オブジェクトを追加」→「テキスト」をクリックします。

追加されたオブジェクトを、テキストを表示させたい所に配置しましょう。

オブジェクトの端をドラッグすることで、テキストを表示させる時間を変更できます。

基本的な編集
最低限知っておきたい「基本的な編集」について解説します。
テキストを入力
テキストオブジェクトを選択して、オブジェクト設定の下部に文字を入力します。

位置とサイズ
「X・Y」でテキストの位置、「サイズ」で文字の大きさを変更できます。

プレビュー編集で変更
プレビュー編集のボックスをドラッグして、位置やサイズを変更することもできます。
フォントの種類
「フォント」のドロップダウンリストをクリックして、フォントの種類を変更できます。

フォントメニュー
「フォント」の項目をクリックすると、フォントメニューに登録されているフォントが表示されます。

影・縁
「標準文字」をクリックして、文字に影や縁を付けることができます。

フィルタ効果(エフェクト)で、影・縁を付けることもできます。

※フィルタ効果の場合は影や縁を二重三重に重ねがけすることも可能です。
影
影付き文字

影付き文字(薄)

縁
縁取り文字

縁取り文字(細)

縁取り文字(太)

縁取り文字(角)

文字色、影・縁色
こちらから、「文字色」と「影・縁色」を変更できます。変更方法は、以下の4通りです。

カラーコード
こちらをクリックして、16進数カラーコードを入力して色を変更できます。

「カラーコード」とは、色を数値で表すためのコードのことです。
画面に表示される色は、光の三原色(赤・緑・青=RGB)を組み合わせて作られています。その「色の組み合わせ」を数値化して指定できるようにしたものがカラーコードです。
16進数カラーコードの場合は「#RRGGBB」という形式で、赤緑青の割合が表されます。
色設定(パレット)
赤緑青のアイコンをクリックすると、「色設定」ウィンドウが開きます。
※メニューバーの「表示」→「色設定」から開くこともできます。

こちらから、パレットやカラーサークルで好きな色を選択したり、RGB値やHSVを指定して色を設定したりできます。

R(Red) | 赤の濃さ |
---|---|
G(Green) | 緑の濃さ |
B(Blue) | 青の濃さ |
H(Hue) | 色相(「色そのもの」の種類) |
S(Saturation) | 彩度(色の鮮やかさ) |
V(Value) | 明度/輝度(色の明るさ) |
プリセット色メニュー
「文字色」や「影・縁色」などの色に関する項目をクリックすると、プリセット色メニューに登録されている色が表示されます。

画面上から色を取得
スポイトツールを使えば、画面上から色を直接取得できます。

字間・行間・太字・斜体
字間・行間の調整や、太字・斜体にすることもできます。

- 字間 = 文字の間隔
- 行間 = 行の間隔
- B = 太字
- I = 斜体
テキストの中心位置
デフォルト(初期設定)では、テキストボックスの左上が中心位置になっています。
「左寄せ[上]」をクリックして、テキストの中心位置を変更できます。

※赤枠が中心位置です。
- 複数のテキストを並べるときなどに、位置決めをしやすくなる。
- アニメーションを加えたときの動きを変えられる。(回転する位置など)
中心X・中心Y
「中心X」と「中心Y」で、中心位置を細かく設定することもできます。

縦書きにする方法
中心位置の項目内から、「縦書」を選択することができます。

フォントメニューの設定
「フォント」の項目をクリックしたときに表示される、フォント種類や並び順などを設定できます。
メニューバーの「設定」→「フォントメニューの設定」をクリックすると、設定画面が開きます。

並び替え
項目を上下にドラッグして、並び順を変更できます。

ラベル(グループ分け)
「ラベル」を設定すると、フォントをグループ分けできます。

ラベル名を「\」で区切ると、グループをさらに階層に分けることができます。

プリセット色メニューの設定
「文字色」や「影・縁色」などの色に関する項目をクリックしたときに表示される、色の種類や並び順など設定できます。
メニューバーの「設定」→「プリセット色メニューの設定」をクリックします。

こちらから、と同じように設定できます。 フォントメニューの設定

- 表示/非表示
- 並び替え
- ラベル(グループ分け)
プリセット名を設定(色を登録)
以下の手順で、任意の色のプリセット色メニューに登録できます。
まとめ
この記事では、AviUtl2でテキストを追加・編集する方法を解説しました。
- 字幕・テロップを入れるメリット
- 視聴者の理解を助け、ミュート視聴やSEO対策にも役立ちます。
- 基本操作
- テキストの位置やサイズ・フォントや色の変更・影や縁の追加など、見やすく魅力的な文字表現が可能です。
- 便利な設定
- フォントメニューやプリセット色メニューを活用すれば、作業効率がアップし、自分好みのスタイルをすぐに呼び出せます。
字幕やテロップは、動画の雰囲気や伝わりやすさを大きく左右します。ぜひ本記事を参考に、あなたの動画にも効果的なテキスト演出を取り入れてみてください。

「AviUtl2でテキストを追加・編集する方法」は以上です。
