無料動画編集ソフト「AviUtl」で、再生速度を変更する方法を解説します。
※この動画は「CeVIO さとうささら」を使用しています。
【AviUtl】再生速度を変更(倍速・スロー・一時停止・逆再生)
AviUtlには、動画・音声の再生速度を変更する機能があります。
- 疾走感のあるシーンで「倍速」
- 感動的なシーンで「スローモーション」
- 注目のシーンで「一時停止」
- コミカルなシーンで「逆再生」
など、再生速度を変えることでさまざまな演出ができます。
プレビュー再生の速度を変更する機能はありません。
では「AviUtlで再生速度を変更する方法」を解説していきます。
よろしくお願いします。
再生速度を変更する方法
動画オブジェクトを選択して、設定ダイアログの「再生速度」から変更できます。
100 = 1倍速(デフォルト)
200 = 2倍速(早送り)
50 = 0.5倍速(スロー)
0 = 停止
マイナス = 逆再生
100 = 1倍速(デフォルト)
200 = 2倍速(早送り)
50 = 0.5倍速(スロー)
0 = 停止
マイナス = 逆再生
動画の再生速度を変更すると、音声の再生速度も自動的に変更されます。
※逆再生の場合、音声は無音になります。
音声の再生速度を自動的に変更しないようにする方法
「動画ファイルと連携」のチェックを外せば、音声の再生速度は自動的に変更されなくなります。
「動画ファイルと連携」のチェックを外すと、音声オブジェクトが短くなって元に戻らなくなる場合があります。
同じ動画ファイルを、設定ダイアログにドラッグ&ドロップすると元に戻ります。
部分的に再生速度を変更する方法
「中間点」「分割」を使って、動画・音声の一部分だけ再生速度を変更することもできます。
「中間点」を使う場合 = 少し難しいけど、あとから再生速度や位置を変更しやすい。
「分割」を使う場合 = 簡単だけど、あとから再生速度や位置を変更しにくい。
※あとから再生速度や位置を変更するかもしれない場合は、「中間点」を使うことをおすすめします。
関連 中間点の使い方
関連 カット編集のやり方
例として、動画の中間部分を2倍速にしてみます。
「中間点」を使って再生速度を変更
この記事では「中間点追加・分割を常に現在フレームで行う」の設定を有効にした状態で解説しています。
- 「ここから再生速度を変更したい」という位置にフレームを合わせます。
- 動画オブジェクトを右クリックします。
- 「中間点を追加」をクリックします。
「再生速度」をクリックして、「瞬間移動」を選択します。
- 中間点より右側を選択します。
- 再生速度を「200」にします。
この段階で、中間点より右側が2倍速になっています。
- 「ここから再生速度を戻したい」という位置にフレームを合わせます。
- 動画オブジェクトを右クリックします。
- 「中間点を追加」をクリックします。
- 中間点より右側を選択します。
- 再生速度を「100」にします。
このように、中間点の間の部分が2倍速になります。
「分割」を使って再生速度を変更
この記事では「中間点追加・分割を常に現在フレームで行う」の設定を有効にした状態で解説しています。
- 「ここから再生速度を変更したい」という位置にフレームを合わせます。
- 動画オブジェクトを右クリックします。
- 「分割」をクリックします。
- 後ろの動画オブジェクトを選択します。
- 再生速度を「200」にします。
この段階で、後ろのオブジェクトが2倍速になっています。
- 「ここから再生速度を戻したい」という位置にフレームを合わせます。
- 動画オブジェクトを右クリックします。
- 「分割」をクリックします。
- 後ろの動画オブジェクトを選択します。
- 再生速度を「100」にします。
このように、真ん中のオブジェクトが2倍速になります。
「AviUtlで再生速度を変更する方法」は以上です。
ありがとうございました。
コメント
速さを変えると音の高さが変わりますが、変えない方法はありますか?
よろしくおねがいします!
以下の方法でできます。
・「Pitch Shifter」というVTSプラグインを使う
https://sosakubiyori.com/aviutl-vst/
http://www.rs-met.com/freebies.html
・「ピッチ変更プラグイン」を使う
https://hazumurhythm.com/a/qP6/
ありがとうございます。
再生速度を遅くするとオブジェクトの長さもそれに伸びますが、オブジェクトが伸びる先に別のオブジェクトがあるとそれ以上伸びなくなります。
再生速度を変更する際に、先のオブジェクトを押しのけて伸ばすような設定はありますでしょうか。
ないです。面倒ですが先のオブジェクトを移動させるしかありません。