無料で多機能な動画編集ソフト「AviUtl」
この記事では、AviUtlでファイルを読み込むために必要な、入力プラグイン「L-SMASH Works」の導入方法を解説します。
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AviUtl本体と拡張編集プラグインを導入していない場合は、先に下の記事をお読みください。

AviUtl 入力プラグイン「L-SMASH Works」の導入方法
AviUtlはデフォルトの状態ではAVIやWAVなど、限られた形式のファイルしか読み込めません。
入力プラグインを導入するとMP4やMP3など、さまざまな形式のファイルを読み込めるようになります。
入力プラグインの種類はいくつかありますが、「L-SMASH Works」を導入しておけば、たいていのファイルは読み込めるようになります。
どうしても導入できない、または読み込めないファイルがある場合は、「DirectShow File Reader」の導入をご検討ください。

それでは「L-SMASH Worksの導入方法」を解説していきます。
準備(フォルダを作成)
入力プラグインを保存する「pluginsフォルダ」を作りましょう。
※作成済みの場合は次の項目まで飛ばしてください。
前の記事で作成した「AviUtlフォルダ」をダブルクリックして開きます。

AviUtlフォルダ内で右クリック→「新規作成」→「フォルダー」をクリックします。

フォルダ名を「plugins」とします。

ダウンロード&インストール
L-SMASH Worksの製作者さんは複数人います。当サイトでは「Mr-Ojii版」の導入を推奨しています。どうしても導入できない場合は、古いバージョンですが「RePOPn版」をお試しください。
ここからは、拡張子を表示させたほうがわかりやすいと思います。以下の手順で「ファイル名拡張子」にチェックを入れると表示されます。
- Windows10 = エクスプローラー上部の「表示」→「ファイル名拡張子」
- Windows11 = エクスプローラー上部の「表示」→「表示」→「ファイル名拡張子」
「Mr-Ojii版」をダウンロード&インストール
GitHubにアクセスして、1でおすすめされているものをダウンロードします。
※画像と違うものがおすすめされている場合があります。

「不審なダウンロード」と表示されてブロックされた場合は、ブラウザから許可してください。

※Chromeをお使いの場合は右上のダウンロードアイコンからできます。
「L-SMASH-Works_rXXXX_Mr-Ojii_vimeo.zip」→「AviUtl」の中に入っている「lwcolor.auc・lwdumper.auf・lwinput.aui・lwinput64.aui・lwmuxer.auf」を、最初の項目で作成した「pluginsフォルダ」にコピーします。

「RePOPn版」をダウンロード&インストール
「Mr-Ojii版」が正しく導入できており問題なく使えている場合は、「RePOPn版」を導入する必要はありません。
※両方を導入することはできません。
ダウンロードしたZIPファイル内の「lwcolor.auc・lwdumper.auf・lwinput.aui・lwmuxer.auf」を、最初の項目で作成した「pluginsフォルダ」にコピーします。

導入後にやること
導入できているか確認
AviUtlを起動して、L-SMASH Worksが正しく導入できているかを確認しましょう。
※起動済みの場合は再起動してください。
「その他」→「プラグインフィルタ情報・入力プラグイン情報・色変換プラグイン情報」をクリックします。

L-SMASH Worksが表示されていることを確認しましょう。

表示されていない場合は、正しく導入できていません。以下の対処法をお試しください。
- 「plugins」のスペルが間違っていないか・全角になっていないかを確認する。
- セキュリティソフトがファイルを削除していないかを確認する。
※「セキュリティソフト名 復元方法」などで検索してください。 - 「Lhaplus」という解凍ソフトを使っている場合は「7-Zip」などに変更する。
- 「pluginsフォルダ」ではなく、「aviutl.exe」と同じ場所に導入する。
- 「AviUtl Package Manager」を使う。
- どうしても導入できない場合は、別の入力プラグインを導入する。(DirectShow File Reader)
入力プラグインの設定
快適に動画編集を行うために、あらかじめ入力プラグインの設定をしておきましょう。
L-SMASH Works File Readerの設定
「ファイル」→「環境設定」→「入力プラグインの設定」→「L-SMASH Works File Readerの設定」をクリックします。

以下の2つの項目を変更して、「OK」をクリックしてください。

- 「Libav+L-SMASH」をOFFにする
- 「Preferred decoders」に「libvpx,libvpx-vp9」と入力する
Libav+L-SMASH | OFFにしたほうが快適に使えます。 参考 開発者さんの解説ページ |
---|---|
Preferred decoders | 「libvpx,libvpx-vp9」と入力することで、透過情報付きのWebMを正常に読み込めるようになります。 参考 開発者さんのポスト |
設定後、「Please relaunch AviUtl for updating settings!」というダイアログが表示されますので、「OK」をクリックしてAviUtlを再起動してください。

入力プラグイン優先度の設定
この設定を行う場合は、「InputPipePlugin」と「patch.aul」を導入してください。
「ファイル」→「環境設定」→「入力プラグイン優先度の設定」をクリックします。

下の画像のように変更して、「OK」をクリックします。
※項目をドラッグするか、「上に移動・下に移動」をクリックして移動できます。

デフォルト
- AVI/AVI2 File Reader
- Wave File Reader
- BMP File Reader
- JPEG/PNG File Reader
- AVI File Reader ( Video For Windows )
- 拡張編集 File Reader
- InputPipePlugin
- L-SMASH Works File Reader
変更後
- BMP File Reader
- JPEG/PNG File Reader
- AVI/AVI2 File Reader
- Wave File Reader
- InputPipePlugin
- L-SMASH Works File Reader
- 拡張編集 File Reader
- AVI File Reader ( Video For Windows )
参考 入力プラグインの優先度
「exedit.ini」に追記(読み込めるファイルを増やす)
入力プラグインを導入すれば、読み込める「コーデック・フォーマット」は増えますが、タイムラインにドラッグ&ドロップして読み込める「拡張子の種類」は増えません。
iPhoneで撮影したMOV形式のファイルなどを読み込むには、「exedit.ini」に追記する必要があります。
拡張子とは、ファイル名の後ろに付いている.mp4や.pngなど、ファイルの種類を識別するための文字列のことです。
以下の手順で「ファイル名拡張子」にチェックを入れると表示されます。
- Windows10 = エクスプローラー上部の「表示」→「ファイル名拡張子」
- Windows11 = エクスプローラー上部の 「表示」→「表示」→「ファイル名拡張子」
「exedit.ini」をダブルクリックして開きます。

※開けない場合はメモ帳などのテキストエディタにドラッグ&ドロップしてください。
デフォルトで書かれているものと同じように「.拡張子=ファイルの種類」というように記入します。
※拡張子とイコールは半角で入力してください。

追記例(クリックすると開きます)
.3gp=動画ファイル
.3gp=音声ファイル
.asf=動画ファイル
.asf=音声ファイル
.f4v=動画ファイル
.f4v=音声ファイル
.m2ts=動画ファイル
.m2ts=音声ファイル
.m4v=動画ファイル
.m4v=音声ファイル
.mkv=動画ファイル
.mkv=音声ファイル
.mod=動画ファイル
.mod=音声ファイル
.mov=動画ファイル
.mov=音声ファイル
.mpeg=動画ファイル
.mpeg=音声ファイル
.mts=動画ファイル
.mts=音声ファイル
.ts=動画ファイル
.ts=音声ファイル
.webm=動画ファイル
.webm=音声ファイル
.wma=動画ファイル
.wma=音声ファイル
.wmv=動画ファイル
.wmv=音声ファイル
apng=動画ファイル
.aac=音声ファイル
.ogg=音声ファイル
※記入し終えたらファイルを上書き保存してください。
デフォルトでは、GIFアニメーションは静止画として読み込まれます。動画として読み込みたい場合は「.gif=動画ファイル」と書き換えましょう。


「L-SMASH Worksの導入方法」は以上です。
